5.法枠内特殊配合モルタル吹付工
自然環境を早期に復元させるためには、このように法枠内への種子・肥料等を混合した植生基盤材吹付工等を施工して、いわゆる強制緑化を図る事は有効な工法の一つです。
中には経年とともに肥料切れや、植生が現場環境に順応していなかった事等から、植生が衰退し法枠内の植生基盤となる土砂の流亡や沈下が発生する事例が見受けられるようになりました。
このような状況を改善するためには、地域の環境に順応した植生による法面緑化、いわゆる周辺からの侵入植物による遷移を促進する必要があり、植生が定着するための基盤の確保が重要です。
植生が定着できる基盤を一定期間持続させるため、法枠内の法面に特殊配合モルタル吹付工(6kg吹)の施工が効果的です。
特殊配合モルタル吹付により接着固定し、枠内法面の一体化を図り、安定した植生基盤に侵入植物が入り易い状態を造成する事が出来る工法です。
施工例
- 小武川湯沢復旧治山工事